ソファがやってきた。

ソファが来た。
家の中に入れると段ボールで壁を摺りかねないし、分解できるから玄関の近くに置いておくほうがいいですよ、と言われてそうしたら、分解できなかった。重すぎて一人で持ち上げられず、管理人さんか隣のひとに声をかけようか迷ったが、四苦八苦しながらなんとか独力で家の中に入れた。壁を摺らないよう廊下を引っ張るも、リビングのドアで引っかかる。わずかに幅が大きい。中身だけならいけそうだ。けれど段ボールから取り出せない（ドチャクソ重い）。段ボールを切って破り、中身を取り出して事なきを得た。段ボールをまとめてゴミに出したあとすぐにダイニングテーブルとイスが来た。いいタイミングだった。同時だったら終わってた。こっちは組み立て式なので搬入しやすい。けれど重いので部屋の中まで運んでもらった。これが学習である。あとはラグがくるはずだ。ところが待てど暮らせどラグは来ない。おかしいな、と思ってメールを見返したら、希望日に間に合わず、数日後の納品になると書いてあった。ちゃんと読んでねえ。
家具の搬入、設置、それに伴う緩衝材やら段ボールやらゴミの廃棄で、あっという間に正午をまわっていた。疲れたのでウマ娘の2期11～13話を観て、DMMで買った約ネバを読んで午後を過ごした。まだまだ段ボールの山は崩れていない。

自分の家にソファとダイニングテーブルがある。
自分の家に廊下がある。
自分の家のトイレがセパレートだ。
しかもウォシュレットがついてる。
自分の家のお風呂が自動で湯張りできる。
どれも感動した。お金を稼ぐってすごいな。それほど大した家でもないけれど。

ちいさな頃、自分が働いて家を買うとか、車を買うとか、そういう具体的なイメージがなかった。四畳半でも別にいいかなと思うこともある。でも住居にゆとりがあるのは気持ちがいいし、周りを好きなもので囲むことでしあわせな気持ちになる。夢、というかビジョンのない人間なのだ。漫然と生きてきすぎた。こうなりたい、というイメージを持つことが大事だ。自分が何を好きで、何を嫌いか、どう生きたいか。

しあわせになってやるぜ。

引っ越し準備で散々物を捨てたせいで、物を買うとき、これはどうやって捨てるのかを考えるようになった。家具の処分は骨が折れるな。